東京から数時間で行けるローカル線の旅

Tweet

ローカル線の旅は、

今や鉄道ファンだけではなく、旅行好きなど様々な人に人気です。

人気の理由は、映画やドラマ、テレビ番組の撮影にも使われる、

風光明媚な駅や沿線の風景が見られたり、

かつては都市で活躍した車両に乗ることができたり、

するとことろにあるようです。

今回は東京から数時間で行ける、おすすめのローカル私鉄を、

沿線の観光地と共にご紹介します。

小湊鉄道は映画やドラマ撮影にも使われる花の鉄道

小湊鉄道は、東京駅から快速列車で約1時間の内房線「五井駅」から、

房総半島山間部の「上総中野駅」までの約39㎞の鉄道です。

都内からも近い場所ながら、古い駅舎や日本の原風景のような里山の風景が残ることから、

しばしば映画やドラマ、ＣＭのロケ等でも使われます。

2018年にカンヌ映画祭パルムドール等国内外の映画賞を受賞した「万引き家族」の撮影にも使われました。

その風景をゆっくり見る為トロッコ列車も運行されており、小湊鉄道のホームページより乗車予約ができます。

この沿線で一番美しい菜の花や桜の時期にはその姿を収めようと、

鉄道ファンや写真好きの人達が数多く訪れます。

また秋には、五井駅から1時間程の「養老渓谷駅」周辺が、

紅葉の名所としてハイキングコースになります。

日帰り入浴も可能な温泉旅館もあり、ハイキング後汗も流せます。

さらにバスで15分程の粟又（あわまた）の滝は、

30ｍの川幅を100ｍに渡り滑り落ちる風景が、房総一の名瀑と言われ、四季折々訪れる人々を魅了します。

映画の自主製作にも乗り出す銚子電鉄で犬吠埼へ

銚子電鉄は、東京駅から特急列車で2時間弱の、総武本線「銚子駅」から犬吠埼に近い、

「外川（とかわ）駅」までのわずか6.4㎞の小さな鉄道会社です。

経営危機を、ぬれ煎餅の販売で乗り切った話を記憶されている方も多いかと思いますが、

物販の売り上げが、同社の売り上げの7割になるほどだそう。

今度は変電所の修繕等に1億円必要になり、修繕費を得る為、

自主製作映画「電車を止めるな」の制作に乗り出し、

クラウドファンディングで制作費500万円を集め、2019年8月公開予定です。

沿線の一番の観光ポイントは「犬吠駅」から徒歩10分の犬吠埼です。

灯台とあわせて、周辺には日帰り入浴可能な海を見ながら入れる露天風呂がある温泉ホテルもあります。

また犬吠駅では、ぬれ煎餅の手焼き体験もできます。

さらに一駅先の終点の「外川駅」は、修復はしているものの、

1923年(大正12年)開通当時のままのレトロな駅舎。

周辺は昔ながら港町の風景が残り、金目鯛漁が盛んな漁港などもあり、

旬の12月から2月、5・6月には新鮮な金目鯛が食べられる料理屋もあります

上信電鉄で世界遺産と秘湯へ

上信電鉄は、東京駅から快速列車で2時間弱の、高崎線「高崎駅」から群馬県の西、

こんにゃくとネギの町「下仁田駅」まで約33㎞で、

1897年（明治30年）開通と120年以上の歴史がある鉄道です。

富岡製糸場

画像提供　富岡市

この沿線の一番の観光ポイントは、世界遺産「富岡製糸場」です。

高崎駅から約40分の「上州富岡駅」から徒歩12分で、

高崎駅から往復乗車券と入館料がセットになった割引切符も販売されています。

下仁田地域

そこからさらに20分の終点「下仁田」もおすすめ。

終点近くなると山岳風景に変わっていき、沿線風景もこのあたりが見どころです。

終点の下仁田駅からは妙義山が望め、

駅の隣には旧下仁田倉庫と呼ばれる、レンガ造りの倉庫があり、

繭や生糸製品をこの鉄道で運んだ往時を偲ぶことができます。

駅の周辺には昭和の雰囲気を残す商店街があり、

定食屋でご当地B級グルメの揚げたてのカツを、甘みのある醤油ダレにさっとくぐらせた、

「下仁田カツ丼」を食べてみるのもいいですね。

また駅から徒歩20分程の所には、

下仁田温泉の一軒宿、日本秘湯を守る会会員の「清流荘」があります。

清流荘は、川沿いにあり、

四方を山に囲まれた静かな温泉宿。

泉質は日本でも数少ない「含二酸化炭素　炭酸水素塩泉」で、

毛細血管を拡げ血圧を下げる効果があり、

胃腸によく肌をなめらかにしてくれます。

下仁田名物のこんにゃくを使用したヘルシーな料理や、

猪肉を使用した猪のしゃぶしゃぶ、ぼたん鍋などの料理も好評です。

タイムスリップをするような一日

今回は、有名観光地や温泉も同時に楽しめる、ローカル鉄道路線をご紹介しました。

ローカル線の旅の醍醐味は、都会で生活しているとなかなかお目にかかれない、

タイムスリップをしたような懐かしい風景に出会えることです。

観光施設から一本裏道に入ると思わぬ風景に出会えるかも。

気ままに周辺を散策するのもおすすめ。

電車の運行本数が少ないので、時刻表はこまめに確認して旅を楽しんでくださいね。

＜旅に関する他の記事＞

軽井沢最新おすすめスポット｜大人のおでかけ編

2019年最新　軽井沢おすすめグルメスポット｜大人のおでかけ編

Tweet

(+6 評価, 6 投票)

読み込み中...