5月10日は母の日ですね。
今日は母の日に見たい、母の子どもへの深い愛情に涙が止まらない映画、
4作品をご紹介します!ぜひ参考にしてみてください。
母の深い愛情をあたたかく描く『愛する人』
女性がテーマのリアリティのある秀作を多く発表している、
ロドリゴ・ガルシア監督作品。
あらすじ
14歳で妊娠しすぐに子どもを里子に出した51歳のカレン。
子どもに会いたいという気持ちを抱えながら、
母の介護生活に追われる日々を送っていた。
カレンの子どもであるエリザベスは、弁護士として自立し、
母への気持ちをしまい込み仕事に励んでいた。
その頃ルーシーは、夫との間になかなか子どもを授かることができず、
夫の家族に反対されながらも、実の母に勇気をもらい、里子を迎えることを決心する。
そしてルーシーは里親として適格かどうか、里子を希望する若い母親にテストされることになる。
そんな中、介護中の母が死に母の本当の気持ちを知るカレンは、
子どもを探すことを決意する。
エリザベスは、不倫関係の上司との間に子どもを授かるが病に倒れる。
果たしてカレン、エリザベス、ルーシーは子どもに出会えることができるのかー。
見どころ
里子に出したことを後悔する女性と、余命宣告されたキャリアウーマン、
妊活中の女性と、望まぬ妊娠をして母の愛情を感じられず里子に出すことを決めた高校生。
それぞれが少しづつ絡み合いながら、希望する未来が訪れるまでが、
女性達の子どもへの深い愛情と共に描かれている。
なかなか知ることのできない、アメリカの里子制度の現実や、
そのつらい現実から紡ぎ出されるクライマックスは涙が止まらない。
原題:MOTHER AND CHILD
出演者:ナオミ・ワッツ、アネット・ベニング、ケリー・ワシントン 他
監督・脚本:ロドリゴ・ガルシア
公開年:2009年
製作国:アメリカ
予告編:https://www.youtube.com/watch?v=-e5GXgZ5NYw
険悪家族の再生と絆を描く『歩いても 歩いても』
是枝監督の6作品目の作品。
スペインの名誉ある映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭で、
自身初となる脚本家協会賞を受賞した。
あらすじ
15年前に亡くなった主人公良多の兄の命日。
横山良多(阿部寛)は、再婚相手の妻ゆかり(夏川結衣)と、
その連れ子のあつし(田中祥平)とともに、実家に帰省する。
久々に両親との再会を迎えた良多だが、
父の恭平(原田芳雄)とは相変わらず折り合い悪く、
母のとし子(樹木希林)も、子持ちで再婚のゆかりに対して
あまりいい感情を抱いていない様子。
更に亡くなった兄が命がけで助けた少年も家を訪れ、
家族の本音はさらに加速する。
見どころ
家族の再会が、夏の風物詩と共にユーモア交じりに淡々と描かれていくなかで、
事故の加害者である青年が、今年も家族の元に訪れる。
青年が帰った後、母(樹木希林)の生々しく恐ろしい本音が胸にしみます。
不意の事故に巻き込まれた家族を、生き生きと描いた作品。
出演者:阿部寛、夏川結衣、樹木希林、原田芳雄 他
監督・脚本:是枝裕和
公開年:2008年
製作国:日本
公式サイト:http://www.aruitemo.com/index.html
母二人の家族の奮闘をコミカルに描く『キッズ・アー・オールライト』
『しあわせの法則』(’02)でも知られる、
自身も女性パートナーと家族を持つ、リサ・チョロデンコ監督の作品。
あらすじ
ニック(アネット・ベニング)とジュール(ジュリアン・ムーア)の
女性同士のカップルの母達、娘、息子の家族。
同じ父親を持つ姉と弟は、ある日精子提供者の存在が気になり彼を訪ねる。
そのことがきっかけでジョールは父親とまさかの展開にー。
見どころ
アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロの
ちぐはぐでコミカルな関係性や、
セクシュアリティというテーマをハートフルに描いた清々しい作品。
カリフォルニアの温暖な気候と、数々の美味しそうな料理も見どころの一つ。
出演者:アネット・ベニング、 ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、 ミア・ワシコウスカ 他
監督・脚本: リサ・チョロデンコ
公開年:2010年
製作国:アメリカ
予告編(英語版):https://www.youtube.com/watch?v=RixlpHKfb6M
現代アメリカ映画界の旗手「A24」配給のスリラー『ルーム』
監禁事件を題材にした、母子の強い絆を描いた作品。
第40回トロント国際映画祭では観客賞を受賞。
ロッテントマトの批評家支持率は驚異の97%という高い評価を受けている。
あらすじ
5歳の男の子ジャックは、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)と二人で、
ある「部屋」に暮らしていた。
ジャックの5歳の誕生日にジョイは、
部屋の外には本当の世界があることを打ち明ける。
そして脱出を図るふたり。すべてが解決して平穏な日々が待っているはずだったが-。
見どころ
異常な犯罪に巻き込まれた母子が、事件から立ち直っていく様が、丁寧に描いている。
事件後の母親の後悔にも似たやるせない感情、
現実である、社会を会得していく子どもの無垢なリアクションの描写が素晴らしい。
出演者: ブリー・ラーソン、 ジェイコブ・トレンブレイ 他
監督: レニー・エイブラハムソン
公開年:2015年
製作国:カナダ、アイルランド、イギリス、アメリカ
公式サイト:https://gaga.ne.jp/room/
母の強さや繊細さなどの様々な”母”を描く秀作
会えば小言ばかり言う母。
時には鬱陶しくもあるが、久しぶりに電話でもしてみようかな。
記事を書きながらそんなことを思わせてくれる映画たちです。
みなさんの豊かな生活のお供にぜひ。
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