映画好きが集まって映画を鑑賞しながら、
作品を紹介するWeb番組、「Share Impressions」
今回は映画版『ウォッチメン』を鑑賞。
2009年の映画公開の『ウォッチメン』。それから10年を経た2019年にドラマ版として新作がアメリカで放送開始。
日本では2020年4月より配信スタート。それとともにじわじわと注目され、話題を呼んでいます。
ドラマ版では、映画版では残されてしまった最大の”謎”が解明されるなど、映画版を見れば一層楽しめる内容に。
この記事では、そんな映画版『ウォッチメン』を鑑賞しながら魅力を語りあうShare Impressionsメンバー3人の動画を、書き起こしでご紹介します。
パラレルな1980年のアメリカが舞台
ウォッチメンの良さは、ありすぎてまとまらない(笑)
設定的にはスーパーマンやバットマンがいたらいいなと言う世界。セリフにも登場する。彼らがいない現実に似た世界で、そう言うヒーローに憧れている人々がヒーローになったらどうなるかと言う設定
元々、彼らの親世代が”ミニッツメン”として自警活動をしていた。ミニッツメンが結婚や病気などで衰退し、その子ども世代が主人公の話。人間味がありリアリティのある設定。
殺されたコメディアンとDr.マンハッタンは初代ミニッツメンのメンバーで、政府からの依頼で国防活動をしていた
ウォッチメンのキャラクターはとにかく濃い!
(冒頭に殺された)コメディアンは一番、全ての人類の(キャラを)投影されていると思う。結構嫌な奴。トレードマークのニコちゃんマークつけてる。
女遊びもひどい、すぐ人を殴ったり殺したりする
ダメ男なんですね
そうなんですよ。でもちょいちょい彼の迷い(罪悪感)のような、”僕は散々悪いことしてきた”とかがあって、そこがグッとくる。憎めないというか
コメディアンが特殊能力もないのに、2代目に残ったのはなぜですか?
コメディアンはちょっと強いんです
ムキムキですしね
なるほど。怪力的な
あとは、正義感が欠如しているので、殺人など容赦ないんです。人を殺傷したりすることに、自分に痛みを感じない人
とあるシーンで、ベトナム戦争のシーンがあって、焼き殺すシーンとかがあって、、。(そこで出会った女性が)妊娠する。その女性は責任とってよと、彼に言いますが、(彼はその女性を)銃で容赦なく撃つんです。
そこに居合わせたDr.マンハッタンは、コメディアンになんでそんなことするのか問うが、コメディアンは、ではなぜお前は止められた行為を、見ているだけで止めなかった、と批判する。
その通りで、マンハッタンは(超人的な力があるので)止めることができるんです。でも彼は言います、私は人間に興味がないと。
この人(コメディアン)は只者じゃないなと、そうやって見ているだけのマンハッタンは、私たち民衆を表現しているのかなとか。黙って見ているだけじゃないっていう
マンハッタンは人間だったんだけど、アクシデントで非人間化してしまった。人間に戻れないけど人間世界で国防に従事している
あと、私の推しキャラを言わせてください。私ロールシャッハが大好きで。
『進撃の巨人』のリヴァイ兵長は、ロールシャッハがモデルらしいです
へー!!!
小さいけど強いみたいな。あとは”妥協しない”っていうセリフをよく言う
ロールシャッハは暗い過去がある。彼が着けているマスクは、ロールシャッハテスト(性格診断)の質問に使う用紙を模している
なんか墨汁かなんか垂らしてるやつ。左右対称なんですよね
顔に模様が出ているやつですね?
そうそうそう
こいつもすごく暴力的。ヒーローになったきっかけもある悲しい事件があるので、悪というものが許せない性格。粗野な性格もあり友達もおらずす常に一人で行動している。はぐれ狼みたいな
でもほんとにそれがカッコイイんですよね
ウォッチメンが死んだと聞いて、一人で調べ始めたり、正義感にあふれている
一回捕まったりね
そう言うところが、コメディアンとの違いなんですね
そうですね。あとは彼がこの映画のストーリーテラーでもある。作品の中で書いているロールシャッハ記と言う日記を読む形で物語が進む
多様性を認めているザック・スナイダー監督の世界観
曲とアクションシーンが最高なんですよね。
ロールシャッハを脱獄させるシーンは最高に気持ちよくて大好き。
何度も繰り返し見てます
アクションシーンのみを?
のみを(笑)スカッとするな〜って
帰ったら見よ!
曲も懐メロですよね
1980年代の設定なので、80年代の曲も多く使われていますよね
キャラクターが全員尖っているんですけど、人間的なんですよね。
描写もよくあるヒーロー映画では描かないような、例えば醜悪な部分の描写も沢山ある。
悪であったり、病気であったり、セクシュアリティであったり、をヒーローの内面として描くことは、キャラクターの多様性を認めていると感じる
裏の裏まで描きつくすヒーロー映画
最近ドラマ版も放送されているみたいですけど、お話聞いてる限りだと、一人一人のキャラクター掘り下げて描くなら、ドラマの方が向いてるって思った
そうかもしれないですね
ディレクターズ・カット版があって、めちゃくちゃ長いです(笑)
劇場版にはない、原作のシーンもあって、確かに劇場公開版でいいな!って思います。
原作ファンにしてれば見どころがあるのかもしれないが
省略しても(劇場公開版)結構長いんですよね?3時間弱くらいある?
(※劇場公開版は163分)
主要なキャラクターが沢山いて、ウォッチメン以外にもミニッツメンと言うのがったりして、その説明だけでも尺が長くなる
ディレクターズ・カット版はどれくらいの長さなんですか?
それこそ仕込みしながら、仕事終わっても続いてた。
『キル・ビル2』のアニメーションになるシーンみたいなのが何回もある
(※ディレクターズ・カット版は186分、アルティメット・カット版は215分)
Dr.マンハッタンは、ビリークラダップが演じていて、エイリアンシリーズや、BIG FISHでユアン・マクレガーの息子役としても出演している
そうですそうです!その方でした!
僕は、お二人の話聞いて、ますます興味が湧きました。ドラマ版も含めて気になりますね
キャラクターの多彩さが良い。
ヒーローでありながらどこか影があって、辛い過去を体験しているところが、共感ができる。そこが様々な人に好かれる理由なのかなと
色々な境遇の人々をキャラクターに投影しているってことですよね
人間の多面性を見ることができる。大人も楽しめるコミック原作の映画
コミックス作品でもこんなにもシリアスに描けるんだと思う。暗すぎるって言う人もいるけど、それはそれでありなのかなと。
影がある方がカッコよさが上がる。厨二としては
かっこいいですよね
多様性を認めているザック・スナイダー監督の世界観
曲とアクションシーンが最高なんですよね。
ロールシャッハを脱獄させるシーンは最高に気持ちよくて大好き。
何度も繰り返し見てます
アクションシーンのみを?
のみを(笑)スカッとするな〜って
帰ったら見よ!
曲も懐メロですよね
1980年代の設定なので、80年代の曲も多く使われていますよね
キャラクターが全員尖っているんですけど、人間的なんですよね。
描写もよくあるヒーロー映画では描かないような、例えば醜悪な部分の描写も沢山ある。
悪であったり、病気であったり、セクシュアリティであったり、をヒーローの内面として描くことは、キャラクターの多様性を認めていると感じる
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