「職場に機嫌の悪い人がいると敏感に察知して仕事が手につかなくなる」
「親しい友人とのショッピングであっても気を使いすぎて心から楽しめない」
そんな繊細で敏感な心を持っているあなたは、
もしかするとhsp (Highly Sensitive Person)かもしれません。
hsp とはどのような人なのか、その特性について紹介していきます。
hspとは
hspとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)
の略で、繊細で敏感な気質を持つ人を表します。
HSPは人口の15%~20%で、5人に1人が該当するとも言われていますが、
社会全体から見るとやはり少数派。
無理に周りに合わせてしまい、精神的疲労を感じやすい傾向があります。
hspの代表的な特性は以下の通りです。
- 周囲の状況や物事を深く考え処理する能力に長けている
- 五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)から受ける刺激に敏感
- 共感力に長けている
- 相手の感情に左右されやすい
- 周囲に気を使いすぎるため疲れやすい
- 良心的で優しい
- 自信がなくネガティブ思考に陥りやすい
自分がhspであると知り、正しく認識することで
日頃抱えているストレスは軽減できるはず。
当てはまるかも?と感じたら、HSP診断リストでセルフチェックしてみることを
おすすめします。
<HSP診断テスト>
hspは「病気」ではなく生まれ持った「気質」
hspとは「病気」ではなく、生まれ持った「気質」を指します。
hspの繊細で敏感な特徴は、発達障害と誤解されることがありますが、
周囲に気を使い空気を読みすぎる傾向があることから
発達障害の症状には当てはまらないとされています。
「気質」は先天的特徴のみを表す言葉ですから、
環境によって後天的に変わる可能性のある「性格」とも分けて考えられます。
hspは病気ではないので治療法は存在しません。
そのため、どのようなときに不快と感じるか分析して対処法を身に着けるなど、
できるだけ心地良いと感じられる環境を自分で整えていく必要があるのです。
Amazonランキング1位「繊細さんの本」を読んで思ったこと
hspへの理解を深めたいと考えた筆者は「繊細さんの本」を購入。
この本には「hspとは何か」といった基本的な内容はもちろん、
繊細な人によくある悩みへの対処法が具体的に書かれています。
そのため「もしかするとhspかも?」と自覚しているけれど、
どう対処すればいいかわからない人には特におすすめ。
ストレスを軽減するためのヒントが見つかるでしょう。
hspのつらさをポジティブに変換していくにはどうすればいいのか…。
ここからは、筆者が「繊細さんの本」を読んで感じたことを紹介していきます。
自分の「五感の鋭さ」を知るとストレス対策ができる
著書によると、hspは五感が敏感で外部からの刺激を強く受けやすいとのこと。
五感とは、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚のこと。
ストレスを感じる前に刺激をスルーするためには、
五感のうち、どの感覚に特に敏感であるか知ることが大切です。
日頃どのような場面でストレスを感じているか、具体的に書き出してみると
把握しやすくなるでしょう。
例えば、聴覚が敏感な人の場合は騒がしい場所が苦手だったり、
急に大きな音がすると驚いてしまったりと音によるストレスを感じがち。
「聴覚の鋭さ」はイヤホンや耳栓を使用すると、和らぐ可能性があるとのこと。
苦い薬をオブラートで包んで飲みやすくするようなイメージ。
野に咲く一輪の花を見ても、優れた視覚や嗅覚をフル活用すれば、
より一層輝いて見えるかもしれません。
職場や家庭でも常に気を使ってしまい、生きづらさを感じている繊細さんも
多いと思いますが「気疲れしやすい」「自信が持てない」など、
デメリットと感じる部分がある一方で、その感受性を生かして
自分に合った分野で活躍する人もいるのです。
直感を信じることが自分を守ることにつながる
気を使いすぎるあまり、人付き合いに息苦しさを感じているhspは
「直感」の力を信じてみるといいでしょう。
五感に敏感な特性をうまく生かせば、余計な人付き合いはカットするという
スマートな選択ができるようになるはずです。
hspは直感が鋭いので、初対面から「なぜか好きになれない人」を
見抜くケースがあります。
しかし、せっかく直感が働いても、周囲との調和を重んじるばかりに
本心にフタをしてしまったり、自信が持てず「好きになれない自分が悪いのかも…」
と思い悩んでしまったりということもあるのではないでしょうか。
繊細さんの心は「直感」という頼もしいセンサーに守られています。
「なぜ?どうして?」と深く掘り下げず、心の声に素直に従い
「合わない」と感じた人とは、心の距離をとってみることも
ストレスを遠ざける上で必要であると感じました。
hspである自分を理解してくれる人を大切にしましょう
「繊細さんの本」を読んで、hspとは病気や性格ではなく
個性のひとつであると知り、理解を深めることができました。
もし、周りにhspを「敏感すぎて付き合いづらい」と感じる人がいたとしても
過剰に気にする必要はないと筆者は考えます。
世の中にはいろんな考えを持つ人がいて、どんな人気者であろうと
すべての人に好かれるのは無理があるからです。
hspである自分も、良き理解者を見つけるためのフィルターだと捉えれば
素敵なチャームポイントになるでしょう。
<参考文献>
HPS(Highly Sensitive Person / ハイリー・センシティブ・パーソン)
仙台の心療内科・精神科・美容内科マドレクリニック
http://www.madreclinic.jp/pm-top/pm-symptom/pm-symptom-22/
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?~HSPはうつ病になりやすい!?~(新宿ストレスクリニック)
https://www.shinjuku-stress.com/column/psychosomatic/hsp/
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本
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