ビジネスやスポーツのシーンでよく目にするようになったスマートウォッチ。
最近は交通機関やコンビニエンスストアなどで、
Apple Watch決済をしている人などもよく見かけるようになりました。
この記事では、スマートウォッチに関心はあるものの、
どれを選んだらよいか分からない人に、「種類」「できること」「選び方」
などを注意点を含めて解説します。
スマートウォッチの種類
スマートウォッチと言えばApple Watchを始め、さまざまな製品が販売されています。
国内で流通するだけでも、何十種類ものメーカーがあり、
2,000円台で購入できるものから、10万円近くするものまであります。
各製品を大まかにカテゴリー分けすると、
- Apple Watchを代表とする「腕時計型スマートウォッチ」
- スポーツなどのため、活動量記録に機能を絞った「リストバンド型スマートウォッチ」
の2種類に集約できます。
amazon.co.jpとyodobashi.comで売れ筋のベスト10に入っていたブランドは以下の通り
- アップル(腕時計型)
- オッポ(腕時計型)
- カシオ(腕時計型)
- ガーミン(腕時計型 ※リストバンド型製品もあり)
- Xiaomi(腕時計型 ※リストバンド型製品もあり)
- YAMAY(腕時計型)
- Briskyjp(腕時計型)
- disatou(リストバンド型)
- TicWatch(腕時計型)
各製品のポジショニング(価格帯と用途 ※多機能型か、シンプル活動量計型か)は、
下のグラフのようにまとめることができます。
各ブランドのポジショニング
スマートウォッチにできること
実際にスマートウォッチでできる事を紹介していきます。
腕時計
Apple Watch使用歴約5年の筆者からみて、
「腕時計」機能が最重要であれば、スマートウォッチよりは、
専用の腕時計を使用した方がよいと思います。
バッテリーの小さいスマートウォッチで、時計を常時点灯させ続けるのは
難しいからです。
Apple Watchの加速度センサー(手首を上げた時だけ点灯する)も
誤作動が多々あります。
最新のSeries6からは「常時点灯可」となりましたが、
「バッテリー消費が激しい」という口コミも聞かれます。
電子マネー
この機能が、スマートウォッチを利用する最大のメリットではないでしょうか。
交通系IC機能付きスマートウォッチを着けてていれば、
手ぶらで電車・バスに乗車できるほか、ジョギングやウォーキングの途中で
買い物ができたりします。
心拍計
ほぼ全ての製品に、心拍数測定センサーが付いています。
各製品とペアリングして使うスマートフォン上の活動量計アプリケーションに、
身長、体重などの基礎情報を入れておくと、消費カロリーが自動計算・記録されます。
より効果的なワークアウトや趣味のスポーツの記録向上などの用途に活躍。
個別機種ごとの特長
<Apple Watch>
「心電図測定機能」「血中酸素濃度測定機能」「睡眠トラッキング機能」
などが利用できます。
<カシオ GBD-H1000-1JR>
G-SHOCK風スマートウォッチともいえるスマートウォッチでは、
アウトドア活動に必須の、GPS(衛星利用測位システム)/気圧計/高度計/
温度計/方位計が標準搭載されています。
<オムロン ウェアラブル血圧計>
スマートウォッチ型のバンドを腕に巻いておくだけで、
常時血圧を測定や記録ができます。
<HEALBE GoBe3>
ロシア・ベンチャー企業のこちらの製品は、
手首センサーを利用して「消費カロリー」ばかりでなく
「経口摂取カロリー」も自動収集する機能を搭載。
現在は、各メーカーとも手探りで新機能を追加しているような印象なので、
【必要機能全部盛り】のスマートウォッチは、2021年時点では、
まだ「ない」といってよいでしょう。
スマートウォッチの選び方
それでは、これからスマートウォッチを利用するなら、
どれを選んだらよいでしょうか?
使い方をまだ決めていないのであれば、
Apple Watchを使ってみることをおすすめします。
多機能製品の代表格で、活用法ヒントとなるウェブ情報も
多く得ることができるからです。
ただし、スマートウォッチは、スマートフォンとbuletooth接続して、
スマホ・アプリに情報を吸い上げることを前提としています。
お持ちのスマートフォンがiPhoneではなく、Android OSであれば、
その機種と相性が良いウオッチOS搭載の製品を選択した方が、
快適に利用できる可能性があります。
筆者はApple Watchを利用していますが、主な機能は、
- 時計(時刻確認)機能
- カレンダー、スケジュール確認機能(PC/スマートフォンGoogleカレンダーと同期)
- タイマー機能(次の行動までのタイムマネジメント)とアラーム機能(起床時刻管理)
- SNS通知受信
- ワークアウト(活動量)計測
- 睡眠時間・質(眠りの深さ)トラッキング
などです。
「電子マネー機能」も以前は使用していましたが、
定期券を改札にかざす際にもApple Watchが反応してしまい、
重複収受されることが頻発したため、使用を取りやめました。
一方、Apple Watchでは計測できない記録を取り続けるために、
もう片方の腕に、2カ月前から別のスマートウオッチを巻く
「奇妙な2刀流生活」を続けています。
その1本は、経口摂取カロリーを自動記録する「GoBe3」です。
運動や日常生活からの消費カロリーを計測することは、
ほぼすべてのスマートウォッチで対応できますが、
2021年現在、摂取カロリーを計測する機能をもった製品は
これ以外にありません。
「カロリー計算」と言えば、飲み食いした食品をすべて全て書き出し、
各食品ごとの基本カロリー数を足し算する、
あるいは食事の写真を撮って管理栄養士のアドバイスを受ける、
などの方法が主流です。
しかしこの製品は、ディスプレイ裏面に内臓されている
「生体インピーダンスセンサー」が、所有者の細胞内液排出レベルを計測して、
摂取カロリーを自動算出します。
人間が何かを食べたり飲んだりした際の「血糖濃度上昇」
といった生体反応には、大きく個人差が出ます。
しかし、この製品の摂取カロリー計測の正確性は「89.6%である」と、
カリフォルニア大学デイビス校での第三者検証チームが
結論づけているようです。
実際に筆者が2カ月間、この「摂取カロリー計測機能」を
利用してみた感想としては、正直なところ「当たらずとも遠からず」。
アルコールを飲みすぎた日でも、
1日の摂取カロリーが3000kcal未満であったり、
胃腸を休めるために1日断食をした日でも、
2000kcalくらいの経口カロリー摂取があったようにカウントされたり。
そのように計測される原因は分かりませんが、
それでも、目安としての記録を取り続けることについて、
筆者は満足しています。
面倒なカロリー数手計算のために、
食事記録をつける煩わしさからは解放されました。
さらに、摂取カロリーと消費カロリーを一元管理できるため、
最終目標である「摂取カロリーを消費カロリー以下に抑える。
= 太らない身体を作る」ためのデータ提供を受ける、という意味では、
大いに寄与してくれています。
もし、似たような経口摂取カロリー数測定機能が
Apple Watchに搭載されたら、
それを買い求めるために、発売前夜から家電量販店の店頭に
並んでしまうかもしれませんね。
「どう使いたいか」「その製品には何ができるか」で選ぼう
筆者の場合にはスマートウォッチを、
おもに「健康管理」「体力維持」の領域で大いに活用しています。
現在のところ【全知全能の1本】というものはないわけですから、
これからスマートウォッチを使おうとする方も、
ぜひ「自分がそれをどう使いたいか」イメージを持って
製品選びをしてみてはいかがでしょう。
目的が明確になれば、満足のいく相棒、
(あるいはスケジュール管理に長けた名秘書)に巡り合えるかもしれませんよ。
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