チョコレートは栄養価が高く、体にいい食品として
注目されていることはご存じですか。
今回は、チョコレートの成分と
具体的にどのような健康効果があるのかをご紹介します。
カカオポリフェノール
ポリフェノールと聞くと、赤ワインや緑茶などを想像しますが、
食品に含まれるポリフェノール量は、ダークチョコレートがダントツ。
カカオポリフェノールの効果
- 肌老化の防止
- 動脈硬化の予防
- アレルギーの改善
- 精神安定、リラックス
実際に検証したところ、
カカオポリフェノールを多く含むチョコレートを
4週間摂取したことで、血圧が低下したという研究結果もあるそう。
テオブロミン
チョコレートの苦味成分で、カカオはテオブロミンを含む
数少ない食品といわれています。
人に対しては健康効果が期待できる成分ですが、
犬や猫にとっては猛毒であり、食べさせるのは禁忌とされています。
テオブロミンの効果
脂肪の蓄積を防ぎ、体重増加を抑える
テオブロミンには、血流アップや覚醒・興奮を促す作用があるため、
運動や勉強、仕事のモチベーションアップにもおすすめ。
その反対に、自律神経を整える作用があり、
摂取することでリラックスして心を落ち着かせる効果が
期待できます。
ただし、テオブロミンの過剰摂取は
利尿作用や興奮作用を高めてしまう可能性もあるため、
適量を心掛けましょう。
カカオプロテイン
カカオプロテインとは、カカオに含まれているタンパク質を
抽出したものです。
難消化性の物質で、小腸で消化吸収さることがないため、
大腸に直接届いて、腸内環境を整えてくれます。
帝京大学が2015年から研究を行い、世界で初めて抽出に成功しています。
カカオプロテインの効果
- 腸内環境を整える
- 便通を良くする
研究の結果、便のかさを増やし、腸のぜん動運動を
活発にしお通じの回数を増やすことが分かりました!
疲労回復が期待できるチョコレートの食べ方
疲労回復にはハイカカオがおすすめ
一般的にはカカオの含有率が70%以上のチョコレートが、
ハイカカオチョコレートとして分類されます。
カカオ含有量が70%以上のハイカカオチョコレートには、
疲労回復に有効な成分が、カカオ含有量の多いチョコレートほど
多く含まれています。
1日25g程度にとどめる
カカオ含有率が高い分、他のチョコレートよりも脂質やエネルギーが多く、
食べすぎは肥満や体重増加の原因となってしまいます。
健康的にチョコレートを摂取できる量は、1日につき25g程度
といわれています。
食前に食べる
カカオポリフェノールには、血糖値の急上昇を抑制して、
空腹感を抑える働きがあります。
食事の30分くらい前にチョコレートを少し食べておくと、
食べ過ぎを防いでくれますよ。
14時〜16時ごろに食べる
体温が高く細胞が活性化し、脂肪を溜め込みにくい時間帯は
14時〜16時ごろと言われています。
ダイエット中の間食として食べるならこの時間帯がベストですよ。
数回に分けて食べる
ポリフェノールの抗酸化作用は、摂取してから2~4時間程で
血液中からなくなると言われています。
少量をこまめに食べることで
疲労回復やリラックス効果が持続できます。
チョコレートの賞味期限は?目安と保存のコツ
チョコレートは日持ちしやすいといわれていますが、
種類によっては、賞味期限の長さや適切な保存方法が
異なります。
板チョコの賞味期限は長め
板チョコの賞味期限は短くて半年、長くて1年以上と長め。
水分をほとんど含まないため、カビなどが発生しにくいからです。
ただし、温度変化や湿気によって、チョコの表面が白くなる
「ファットブルーム」が発生しやすくなります。
食べても害はありませんが、風味や品質は損なわれます。
生チョコや手作りチョコは短め
生チョコやガナッシュは生クリームで水分量が多いため、
カビが生えたり傷みやすいです。
またナッツやフルーツが入ったチョコも、
チョコ以外の食材が痛みやす痛みやすく日持ちがしないため
早めに食べましょう。
賞味期限と消費期限の違いは?
賞味期限は品質が変わらずおいしく食べられる期限なので、
期限が切れたからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限は安全に食べられる期限なので、
消費期限を過ぎた食品の安全性は保証されません。
チョコレートの正しい保存方法
常温
板チョコは22℃以下を目安に保存することをおすすめします。
直射日光のあたらない、高温多湿を避けられる場所に保存しましょう。
冷蔵
生チョコレートやガナッシュチョコレートは時期を問わず
冷蔵庫で保存します。
冷蔵室ではなく野菜室が◎。
アルミホイルで包んだあとジッパーつきの保存袋に入れれば、
湿気防止にもなります。
チョコレートと相性の良い食べ物
コーヒー×チョコ
チョコレートとコーヒーには、豆、味、加工方法など
共通点があります。
風味や成分が似ているのでマッチしやすいんです。
合わせて口にすることで、眠気を覚ましてくれるのはもちろん、
集中力や記憶力のアップも期待できます。
深煎りコーヒーにはビターチョコ、
中煎りコーヒーにはミルクチョコレートなど、
甘さと苦味のバランスを楽しんでみてください。
豆乳×チョコ
豆乳の原料である大豆に含まれるビタミンEには、
血行を良くする働きがあります。
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、
血流をアップさせる効果が期待できるため、
豆乳とチョコレートを合わせることで冷え性の予防・改善が
期待できますよ。
豆乳はたんぱく質もとれるため、新陳代謝を高める効果も
望めるでしょう。
豆乳ホットチョコレートがおすすめ。
マシュマロ×チョコ
マシュマロの主原料であるゼラチンや卵白は、
アミノ酸が豊富に含まれています。
アミノ酸には、肌にうるおいを与える保湿成分や、
ハリを与えるコラーゲンのほかケラチンを構成しているので、
美肌効果が期待できます。
カカオポリフェノールも肌老化を防止する効果が期待できるので、
マシュマロをのせたホットチョコレートは
まさに美肌ドリンク。
ナッツ×チョコ
アーモンドやくるみのナッツ類には、食物繊維や各種ミネラル、
ビタミンが豊富に含まれているため、ダイエット中の間食にもピッタリ。
チョコレートとの食べ合わせにも向いています。
特にアーモンドは食物繊維が豊富なため、便通改善効果も期待できます。
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