これから旅行を計画している人もそうでない人も、
今ならではの体験「バーチャル海外旅行」に挑戦してみてはいかがでしょう。
旅先の情報収集をするだけでなく、脳機能や幸せ度までアップするなど
嬉しいメリットもたくさん。
おすすめの旅先は脳を心地よく刺激してくれる海外のミュージアム。
芸術の秋におうちで感性を磨いてみませんか。
脳を刺激するバーチャル美術館
自宅で旅行気分を味わうことができるサービスが最近急速に増えています。
オンラインの国内バーチャル・ツアーや、旅グルメの
詰め合わせボックスを購入できるサービスなどタイプもさまざま。
今回はバーチャルならではの利点を生かし、
海外の美術館に目を向けてみることもおすすめします。
海外の美術館をバーチャル訪問するメリットは3つ。
リフレッシュ効果
オンラインであっても、海外という非日常に身を置いてみると
人間の精神は刺激を受け活性化します。
米ニューヨーク大学やイエール大学などの研究においても、
新しい体験や場所を訪れることで当日と翌日の幸福度が上がり、
学習速度も加速することが分かっています。
ビジネス×アート脳が磨かれる
現在、アートとビジネスの関係に注目が集まり、アート思考という言葉が
トレンドとなっています。
アート思考とは分析や論理からいったん離れ、既存の仕組みに囚われない
独創的な考えを生み出す思考のこと。
ビジネス書でもこのトレンドを反映しアートから学ぶことをテーマにした
著書が数多く発売されています。
<書籍の例>
『世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること』ニール・ヒンディ・著
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』山口周氏・著
自分なりの軸ができる
ごはんを食べ味覚を感じるように、アートに触れると誰しも何かしらの
印象を受けるはず。難しく捉える必要はありません。
自分の目で観察し、感じ、考えてみるという大切な感覚を取り戻してみましょう。
また好き・嫌いだけでなく
- 「何が描かれているのか」
- 「この作品のどこに惹かれたのか」
- 「作家は何を思ったのか」
という素朴な疑問を抱くことで脳が活性化し、分析的・アート的思考が磨かれます。
正解探しよりも、自分で考えることで独自の視点を持つきっかけが生まれるのです。
グーグルArts & Cultureで気軽に仮想アート・ウォーキング
海外ミュージアムのバーチャル訪問なら、手軽なGoogle Arts & Cultureが
おすすめ。
世界有数の美術館や博物館が参加しており、館内の様子や所蔵コレクションを、
高画質でバーチャル鑑賞できるサービスが充実しています。
ユニークなのは、国別・アーティスト別・時代別に作品や美術館が選べるほかにも
「ブルーの絵」など、色をテーマにした検索ができること。
気になる作品を見つけたら、どの国のどこの施設に所蔵されているのか、
周辺はどんな場所なのか…と興味のままに進んでいくことができます。
Googleストリートビューを利用すれば、館内を歩き回って現地気分を先取り。
未知の場所がぐんと身近に感じられるようになるはず。
世界の有名ミュージアムをバーチャル訪問してみよう
以下では、バーチャル・ミュージアムの例3つを独断で取り上げています。
ほかにも多数ありますので、ぜひ探してみてください。
大英博物館(英国:ロンドン)
Google Arts & Cultureに参加している世界最大級の博物館。
ロゼッタ・ストーンや古代エジプトの至宝など常時15万点以上が展示されている
ロンドン観光のハイライトです。
URL:https://artsandculture.google.com/partner/the-british-museum
サグラダ・ファミリア(スペイン:バルセロナ)
建築家アントニオ・ガウディが生涯をかけて取り組み、130年以上経った今でもなお
建設中の教会です。壮大なたたずまいはスペインの絶景スポットのひとつ。
独自のヴァーチャルツアー機能で荘厳な建造物のすみずみまでじっくり鑑賞できます。
URL:https://sagradafamilia.org/visita-virtual
足立美術館の庭園ライブビュー(島根県)
横山大観をはじめとする見事な近代日本画コレクションだけでなく、
庭園の美しさが海外にも広く知られている足立美術館。
四季刻々と移り変わる一幅の絵のような庭園の様子をライブビューで配信しています。
バーチャル・オンリーのユニークな美術館
リアル美術館のオンライン版のほかに、バーチャル界だけに存在する
新時代のアート施設も登場しています。
下の2ミュージアムはアプリ等のダウンロードは不要で、
無料ですぐツアーを始められる手軽さが魅力です。
IJC MUSEUM
ANAが母体になった、日本を訪れる海外からの旅行者向けのオンライン美術館。
日本を代表する現代アーティストの作品を集め、アートと最新テクノロジーを
融合させた贅沢なアートギャラリーです。
現物を目の前にするよデザインされ尽くしたたビジュアルが
エンターテインメント精神を感じさせます。
アーティストへのインタビューや制作風景の動画など、
文字情報以外でも知識を深めていくことができるコンテンツが充実しています。
URL:https://www.ana-cooljapan.com/contents/art/
HASARD (アザー)
アートを身近に感じられるバーチャル美術館 HASARD (アザー)は、
国内外の名作や日本のまんが家展など充実した企画展が魅力。
アート通でなくても「この名前、美術の教科書に載っていたな…」
そんな人にも訪れやすい作りです。
例えばクリムトの作品がアニメ化され、絵の具のタッチが流れるように波打つなど、
デジタル展示らしい工夫が冴えています。
ライブ感を求めるならガイドさんと一緒に
旅行会社のバーチャル海外ツアーでは、美術館以外の場所を訪問できるのも魅力です。
コストも数百円からと格安で、なかなか行けない遠い場所も簡単に訪れることが
できます。
日本語を話すガイドさんのライブ案内がつき、操作や語学の心配も無用。
分からないことを直接質問したり、現地ならではのこぼれ話を聞いたりすることが
できるのもガイド付きツアーならではのメリットです。
筆者はZoomを利用したオランダのゴッホ美術館ツアーに参加してみたのですが、
ゴッホに扮したガイドさんのコミカルなトーク付きのミュージアムめぐりを
楽しんだ後は、オランダB級グルメ「コロッケ自販機」の話で盛り上がり、
とても楽しい体験に。
チューリップと風車ぐらいのイメージしか持っていなかったオランダに急に
親しみがわき、旅心がそそられました。
ほかにも
- 海外のお宅にホームステイ、郷土料理を教えてもらう。
- イギリスの歴史的建造物をガイドとめぐる「1時間だけイギリス旅行」。
- インドの有名占い師さんに手相を見てもらう。
…など旅行会社ではユニークなプランが目白押し。
「今日は○○へ行こう」と友人や家族とご当地料理を作り、
いつもとちょっと違ったホームパーティを楽しむにもぴったり。
参加人数が増えてもリアル海外旅行のようにお財布が痛まないのも嬉しいですね。
まとめ
今回は今だからこそ楽しみたいバーチャル旅行についてご紹介しました。
語学留学だってオンラインで気軽にできる今の時代。
この秋、ぜひユニークな旅体験を楽しんでみてください。
<参考資料>
https://www.inverse.com/mind-body/new-experiences-shape-mood-study
https://www.inc.com/jessica-stillman/want-to-learn-faster-make-your-life-more-unpredictable.html
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