おうち時間が増えた今年。家ごはんを楽しんだりエンタメもいいけれど、
ちょっとマンネリ気分も…。
楽しい生活の秘訣は何かを消費するだけでなくプチ挑戦をしてみること。
脳科学の世界でも、新しいことを始めると脳が活性化し、
日々のモチベーションがアップすることが分かっています。
今回はだれでも気軽に始められる宅活「フルイドアート」をご紹介。
「絵なんて描けません!」という人にこそトライしてほしいこのアート。
リフレッシュできる上、眠っていた創造性が目を覚ますかもしれません。

フルイドアートって何?
「フルイドアート」とは欧米で最近大人気になっている、絵の具や樹脂を
キャンバスに流して作るアートのこと。
液体、流れるようなという意味の「フルイド」の名の通り、絵筆は使わず
絵の具の自然な流れをキャンバスにとどめるという比較的新しい手法のアートです。
同じものを2つと作れないレアさもこのアートの魅力。
全くの初心者もテクいらずですぐ始められ、しかも「こんなことがきるのか!」と
びっくりする仕上がりです。
今回ご紹介するのはアクリル絵の具を使う方法。
鮮やかな発色が魅力のアクリル絵の具は、水彩絵の具のように水で溶いて使うことが
できますが、乾くと耐水性になるのが特徴です。
耐久性が強く木材やガラスなど紙以外の素材にも使うことができて扱いやすく、
多くのアーティストに愛されています。

フルイドアートにトライしたい4つの理由
アート作りなんて難しそうだし、材料もかかりそうだし…
と足踏みしてしまう前にぜひ知って欲しいのがフルイドアートを試すべきその理由です。
フルイドアートのメリットって?
- 絵心ゼロでもOK
- 時間も費用もかからない
- 脳を活性化&メンタルケア効果大!
絵心ゼロでもOK
アートと聞くだけで堅苦しい気分になり「スケッチとデッサンの違いも分からない」
「何を描いたらいいのかわからない」と感じる人も多いのではないでしょうか。
しかしフルイドアートは基本「絵の具マジックにおまかせ」。
場所もとらず、高度なテクもいらないアート。とても始めやすいのです。
時間も費用もかからない

アート制作には時間がかかると思い込んでいませんか?
フルイドアートは比較的短時間でできるのも特長。
夜のひとときや休みの日にちょっと試したり、TVを見たり音楽を聴きながらでもできてしまう
そんな気軽さがあります。
またフルイドアートではイーゼルや薬剤、絵筆やパレットといった道具を
揃える必要がありません。
基本材料はアクリル絵の具と水、絵の具を入れるカップ、そしてキャンバスだけ。
100円ショップで全ての材料を揃えることができてしまいます。
カップだってヨーグルトやアイスの空き容器など家庭にあるものでOKです。
脳を活性化&メンタルケア効果大!
うまい・へたに関わらず、何かを作る作業はストレス発散にぴったり。
言葉ではうまく表現できない感情や抑圧が解放されたり、
不安が解消するといったアートセラピー的効果もあり、
医療の現場でも取り入れられているほどです。
無心に作業を続けるうち、心理学者のミハイ・チクセントミハイ博士のいう
「フロー状態」と呼ばれる、静かな集中力の中で内面と身体の一体感を感じるような
幸福状態を体験することも。
何かを黙々と作る作業はメンタルケアや集中力アップにも大いに役立ってくれるのです。
材料はこれだけ!

フルイドアートには様々なスタイルがありますが、今回は簡単にできるテクニックの1つ
「フリップカップ」をご紹介します。
必要な材料は以下の通り。どれも手軽に入手できます。
<用意するもの>
- アクリル絵の具
- キャンバス
- プッシュピン 4個
- プラスチックや紙のカップ (使う絵の具の色数+1個)
- 絵の具を混ぜる棒(アイスの棒や割り箸でOK)
- あればクッキングバーナーかヘアドライヤー
- 水 適量
※絵の具がつかないようテーブルに古新聞やビニールシートを敷いたり、
エプロン等で服をガードしてください。
また手拭き用にティッシュ等を手もとに用意しておきます。
実際に作ってみよう
①キャンバスの裏の四隅にプッシュピンを刺し、4本の「足」を作ります。
これは絵の具によってキャンバスと下にしいた紙がくっついてしまうのを防ぐため。
絵の具用のコップを4つ下に置くことでも代用できます。
テーブルの上にキャンバスがじかに乗っていなければOKです。
②アクリル色の絵の具5色ほどを好みで選び、それぞれカップに入れ水でゆるめます。
濃度は、かき混ぜた棒ですくうとツーと糸を引くとろみのある状態が目安。
水を入れすぎるとキャンバス上で他の色と混ざりすぎて仕上がりが濁ります。
量は、1色につき使い捨てのプラスチック・カップの5分の1を占める程度。
かなり多めです。
全色を合計するとカップ1杯分ぐらいになるのが目安。
同系色よりもコントラストのある色味から数種選ぶのがおすすめです。
③絵の具を空のカップに各色少しずつ入れて重ね、カラーレイヤーを作ります。
次の色と前の色にコントラストが生まれる順番で入れるのがコツ。
例えば黄色とオレンジがあったとしたら順番に入れるより、白やブルーなど
違う色を間にはさんだ方が美しく仕上がります。
カップに絵の具を全部入れ終わると、綺麗なレイヤーができています。
④キャンバスの上に「注ぐ」

キャンバスを上下ひっくり返して絵の具を注いだカップの中央にフタをするように置きます。
この状態から両手でキャンバスとカップをもち、「エイっ」とひっくり返します。
コップに入った絵の具が下に垂れてくるよう30秒〜1分ほどこの状態で待ちます。
※カップをフリップ(ひっくり返す)ので、フリップカップ式と呼ばれています。
⑤絵の具をキャンバスに広げる

カップを取り除くと絵の具のレイヤーが広がりはじめます。
キャンバスの端を持ち、傾けながら絵の具を全体に広げ、
キャンバス全体が絵の具でカバーされるようにします。このまま乾かすか、次の段階へ。
⑥仕上げ
あればクッキングバーナーか先端を外したヘアドライヤーで絵の具の表面を
あぶるように温めます。
あぶることで絵の具の中にあった気泡が消え、絵の具が暖まることで
美しいセル(丸い模様)が浮かび上がってきます。
あとは乾かして出来上がりです。
絵の具の量が多いため、平らにした状態で48時間を目安にします。

※コツは絵の具をケチらずたっぷり使うこと。
量が少ないと全体に広げる際に無理に傾けすぎてしまい、せっかくできた美しい模様が
大きく変形してしまうためです。
生活にもっと気軽にアートを取り入れよう
今回は誰でも簡単アーティスト、フルイドアート初級編についてご紹介しました。
色の組み合わせや数を変えるだけでも様々な作品を生まれて面白いですが、
さらに深めたい場合は絵の具に薬剤やオイルなどを混ぜるといったトリックもあります。
また今回のフリップカップ法のほかにもたくさんのテクニックがあり、
それぞれに個性的な作品が生まれます。
出来上がった作品を部屋に飾ったり、生活にちょっとアーティスティックな
空気を入れることもできるおうちアクティビティ。
絵の具の織りなすカラーマジックをこの時期ぜひ楽しんでみてください。

<参考文献>
『クリエイティヴィティ―フロー体験と創造性の心理学』ミハイ・チクセントミハイ 著
『3倍のパフォーマンスを実現するフロー状態 魔法の集中術』 世羅 侑未 著
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