NETFLIXに入ったら観るべきオリジナル映画3選:その2

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ちゃっぴー

カフェやBar、レストランやお花屋さんから、野外上映など様々な場所で映画鑑賞体験を提案。音楽や食、刺繍などとコラボ。10名程度の小規模の定期開催から大規模上映まで各種開催、その回数年間100回以上!


旅する映画館 café de cinémaを主宰するワタクシ、ちゃっぴーが、

NETFLIXオリジナルを中心にピックアップ作品を紹介します。

 

少々遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!

2021年も、不穏な状況が続いていますが、そんな時こそ“映画”を楽しんで

一時の安らぎを得てはいかがでしょうか?

 

みなさんは、もうNETFLIXは加入されていますでしょうか?

今やエンタメ生活には当たり前になりつつある

VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス。

そのVOD業界において世界のトップを走り続けるのが、

日本では”黒船”と称され、2015年の9月1日からサービスが始まったNETFLIX。

 

本コラムでは、NETFLIXがその膨大な資金力を駆使して

製作(または世界展開の権利獲得)したオリジナル映画3本を紹介していきます!

 

5分間だけスーパーパワーが得られる、超人たちの戦いを描く『プロジェクト・パワー』

ニューオリンズを舞台に、飲むと5分間だけ超人的なパワーを得ることができる薬を廻り、

地元を守る警官と、元軍人、そして薬を広める謎の組織との戦いを描く。

2020年8月配信開始作品。

 

<あらすじ>

ある者は銃弾を弾き返し、ある者は透明人間となり、またある者は爆発を起こす。
それは、人々の人生を永遠に変える危険なクスリ。
(NETFLIXより)

相変わらずシンプルなあらすじが素敵。

冒頭は、謎の集団が飲むと5分間だけ超人的な力を手に入れることができる薬を

ニューオリンズの若者等に配るところから始まる。

その薬の名前は“パワー”。

飲む様々な力を5分間だけ得ることができるその薬は

瞬く間にニューオリンズの街を侵食していく・・・

 

そりゃタダで仕入れて売り捌いていいと言われれば、

地元の若者(劇中では若き企業家と言われているが)は

まるでドラッグの売人のように売り捌いていく。

 

そんななか違法に“パワー”を使用しながら、

“パワー”根絶を目指し、“パワー”の供給元を探す

地元警官フランク(ジョセフ・ゴードン=レビット)と

謎の元軍人アート(ジェイミー・フォックス)。

 

アートは娘のトレイシーを探すため、

“パワー”を広める謎の組織を単独で追っている。

そんな2人と、“パワー”の売人の少女の3人が協力し、

謎の組織を追い、“パワー”の秘密を暴いていく。

 

アートはトレイシーを見つけ出すことができるのか?

そしてフランクはニューオリンズに平和を取り戻すことができるのか…?

 

ちゃっぴーオススメポイント

超人的パワーをVFXを駆使して表現し、

異次元の戦いを繰り広げる映画『プロジェクト・パワー』。

“パワー”を飲むと得られる力は人それぞれ、

そして誰もが力を得れるわけではない(時に副作用で身体が爆発?!)。

 

そして、そのパワーの根元は、自然界にいる様々な生物の力が源となっているようだ。

でも、カメレオンのように透明になる男はわかるけど、

全身火だるまや凍結能力などなど様々な能力が何の生物かちょっとわからない・・・

 

いや、観ながら考えるのもオツなもの!

主人公の1人アートの能力は果たして何の生物か!?・・・

いやそこではない、その5分間のみの超人同士の戦いと、

謎の組織に迫るサスペンス、トレイシーの行方など、

謎を解きながらのスーパーアクションを特とご堪能あれ!

 

他とは一線を画すスーパーヒーロ映画は、地元を愛するヒーローと、

世界規模で陰謀を企てる謎の組織とそれを追うもと軍人の、

大きくて小さな世界をめぐる戦いを描いた作品です!

 

1930年代のハリウッドを描くモノクローム・ムービー『Mank/マンク』

名作『市民ケーン』。オーソン・ウェルズの監督・製作・脚本・主演作であり、

アカデミー賞脚本賞を受賞(ノミネートは9部門)した本作には、

もう1人あまり語られることのない脚本家がいた。

デヴィッド・フィンチャー6年ぶりの監督作品で、

2020年11月20日劇場公開され、12月4日に配信が開始されている。

元ネタと同時に楽しめる見応えのある作品。

 

<あらすじ>

アルコール依存症の脚本家ハーマン・J・満期ウィッツが「市民ケーン」の仕上げを急いでいた頃の1930年代のハリウッドを、機知と風刺に富んだ彼の視点から描く。
(NETFLIXより)

本作の監督、デヴィッド・フィンチャーの父ジャック・フィンチャーが

生前シナリオを完成させていたという本作。

1930年〜40年代のハリウッド映画業界にまつわる人々

(実名で数多くの著名プロデューサーらが登場)が、

当時の映画業界やアメリカ社会を赤裸々に描いていく。

 

なにより、マンクがなぜ『市民ケーン』を描いたのか。

彼の視点を通して、当時のアメリカの社会情勢

(ここではカリフォルニア州知事戦を舞台に、

ハリウッドの重鎮たちが介入していく様)が描かれている。

 

そんな彼は、重度のアルコール依存症に陥っており、

金を得るために名を捨てて脚本を描くために隔離された牧場で、

アシスタントと缶詰になりながら脚本を仕上げていく。

 

本作は『市民ケーン』と二重構造になった映画ともいえる。

フラッシュバックの多様や、陰影を強くしたモノクロ映像、

パン、フォーカスや仰角ショットなど。

 

そして、このデジタル全盛の時代にあえてアナログ感覚を出すために、

わざと画面にノイズを加え、丁寧にフィルムチェンジマーク

(右上にたまにでてくる黒い丸)まで付け加えられた映像に、

監督デビッド・フィンチャーの並々ならぬこだわりを感じる。

 

この映画は、ぜひ『市民ケーン』とともに観てもらいたい1本。

残念ながらNETFLIXでは配信されていない模様だが・・・。

 

ジョージ・クルーニーが製作を熱望した「ミッドナイト・スカイ」

ド派手なSF映画ではなく、しっとりと世界を覆うかのような

静寂さと映像で表現する1本。

人類の滅亡と、新たなる宇宙への旅立ちを描くかれた作品。

2020年12月11日に劇場公開され、12月23日に配信が開始されている。

 

<あらすじ>

北極圏に独り残った科学者は、地球全体が大惨事に見舞われたことを知り、期間途中の宇宙飛行士らと交信し、地球には戻れないことを伝えようと手を尽くす。
(NETFLIXより)

物語は突如、淡々と進む。

北極圏の天文台から多くの職員が家族のもとへ帰還しようとする中、

ただ一人留まることを選択した老科学者オーガスティン。

 

人類は滅亡を目前とし、彼自身すでに死を目前とした病に冒されている。

しかし、誰もいないはずのない施設に一人の少女が取り残されていた。

そして、惑星探査を終えた宇宙船アイテル号と乗組員は、

地球の状況も知らずに今にも帰還しようとしていた…。

 

派手なシーンはほぼ皆無。

ただ静寂の中ジョージ・クルーニーがこだわったポイントの一つでもある

“音楽”がキャラクターに変わりその状況を語る。

他にも宇宙船のデザインやアイテル号が探査に向かった惑星K-23 。

さらに、ジョージ・クルーニーも大絶賛したアイリス役の子役

カオリン・スプリンガルの可愛らしさと演技にもぜひ注目を!

 

新春らしい?映画かどうかはさておき、

今年は毎週1本オリジナルの新作映画を公開していくと発表したNETFLIXから、

ますます目が離せません!!

 

スクリーンで見よう マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル

旅する映画館 café de cinémaでは、

1月15日〜2月15日まで開催されるフランス発オンライン上の映画祭

「第11回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」にあわせ、

同期間のみ日本で観ることができるフランスの最新短編17作品を上映する

「スクリーンで見よう マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル2021」を開催します。

5年目となる今年は、コロナ禍による緊急事態宣言の影響もあり、

大半の開催をオンラインのみとなりますが、

一部会場では小規模ながらリアルとオンラインの同時開催も予定しています。

この機会に、ぜひフランス短編映画をお楽しみください!

各開催予定日等はこちらから。

 

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