私たちのおなかに存在する腸内フローラ。
おなかだけでなくカラダ全体に影響をもたらします。
健康でいるためには、
腸内フローラを良い状態にキープすることが大切です。
ですが、知らず知らずのうちに腸内環境を悪化させる
生活をしてしまっているかもしれません。
本記事では、これやっちゃだめ!な
腸に良くない8つのNG習慣をお伝えします。
腸内フローラって何?
腸内フローラとは、腸内に棲みつく細菌の集合体のこと。
主にビフィズス菌などで構成され、
善玉菌(有用菌)が悪玉菌(有害菌)を抑えることで腸内バランスを保っています。
近年の研究で、腸内フローラが腸にいい影響を与えるとされる、
”黄金比”が解明され、そのバランスは、
善玉菌:悪玉菌:日和見菌で2:1:7だそう。
※日和見菌とは、善玉菌にも悪玉菌にも属さない未知の菌
腸活とは?
私たちの腸内には、約1,000種100兆個もの細菌が
生息していると言われています。
また、腸には体内の免疫細胞の6割~7割が存在していて、
免疫力とも密接に関係しています。
腸活とは、バランスのよい食生活や適度な運動などで、
数兆にも及ぶ細菌からなる腸内フローラを”適正バランス”に近づけ、
腸内環境をととのえることを言います。
3つの腸活メリット
続いて3つの腸活メリットを紹介していきます。
①お通じ改善
腸活をすることで、腸内フローラがととのいます。
それにより腸の運動が活発になり、
下痢や便秘などの不調が整えられます。
②免疫力アップ
腸内には多くの免疫細胞が集まっています。
腸活による善玉菌が増えて働きが活発になることで、
免疫力向上やアレルギー症状の緩和につながります。
③肌荒れ改善
お腹の調子が整うと、体に悪影響を与える
有害物質や老廃物などがきちんと排出され、
肌荒れの改善につながります。
腸内フローラチェック
手軽に腸内フローラの状態がわかる方法は、
便を観察するのがおすすめです。
「硬さ」「ニオイ」「頻度」の3つのポイントを
チェックしてみましょう。
硬さのポイント
理想的なのは、表面がなめらかなソーセージ状の便。
便が硬くてコロコロしていたり、液体状だったりする場合は、
腸内フローラのバランスが崩れているかも。
ニオイのポイント
腸内フローラがいい状態であれば、
便のニオイはそれほど強くありません。
有害菌(悪玉菌)が作り出すアンモニアやインドール、
硫化水素などの腐敗物質が不快なニオイなら
腸内フローラが乱れている可能性大。
頻度のポイント
週に3回以上、定期的にお通じがあれば腸内環境は良好。
ただし、定期的にお通じがあっても「強くいきまないと出ない」
「便が残っている感じがある」という場合は、
腸内環境が悪化している可能性も。
腸内環境NG習慣
ここからは腸内環境に良くない影響を与える、
生活習慣を8つ紹介。
不調を感じる方は、いくつあてまるか確認してみましょう。
①食事のメニューが偏っている
毎日似通ったメニューばかり食べていると、
腸内フローラの多様性が低下してしまうかも。
腸内細菌のエサになる食物繊維が足りないメニューはNG
②お酒の飲み過ぎ
アルコールを摂り過ぎると大腸菌などの有害菌(悪玉菌)が増え、
腸内で作られる毒素が増える要因になるという報告があります。
過度な飲酒は腸内フローラにとって良くないと言えそう。
③長時間座りっぱなし
座りがちな生活をしている人は、
アクティブな生活をしている人と比べて
カラダに良いはたらきをする有用菌(善玉菌)が
少ないという報告があります。
④運動習慣なし
NG習慣3と関連する事で、
運動は腸内の有用菌(善玉菌)を増やす効果があるとの報告も。
できれば少し息が上がるくらいの運動を
週に3回ほど行い運動を習慣化しましょう。
⑤生活リズムが不規則
昼夜逆転生活や、食事の時間がいつも定まらないなどは
体内時計が乱れる要因に。
体内時計の乱れは、腸内フローラの乱れの原因に。
⑥夜更かししがち
睡眠不足が続くと、体重が増える可能性が。
それだけでなく腸内フローラが乱れ、
肥満などの代謝異常につながる可能性もあります。
⑦抗生物質の多用
抗生物質の多用は害のない菌まで死滅させてしまい、
正常な腸内フローラを乱す要因になる可能性も。
医師に指示された服用期間をきちんと守りましょう。
⑧ストレスを溜めやすい
脳と腸は密接に関係していると言われています。
ある研究によると、ストレスを感じると腸内細菌の種類が減り、
多様性が低下するとの報告もあります。
ととのった腸内環境で免疫アップ
「腸は第二の脳」と言われ、身体の中でもとても重要な器官。
腸は独自の神経ネットワークがあり、脳からの指令がなくても、
機能することが、その言葉のゆえんだそう。
とはいえ、生活習慣を少し心がけるだけで、
状態を正常に保つことができる器官でもあります。
一度生活習慣を見直して、ととのった腸内環境を手に入れ、
免疫力アップを目指しましょう。
コメントを残す